大腿骨頭壊死症と磁気療法
当院は大腿骨頭壊死症の改善に磁気療法を用いています。磁気療法は、根拠のある治療法ですので、金芳堂「特発性 大腿骨頭壊死症」に記載される「電磁場のステロイド性骨壊死予防効果」に沿って解説いたします。
- 1953年に我が国の「保田」により骨内電位が化骨を生じることが報告された。
- 1981年に電磁場刺激法で骨新生が人体で確認された。
- 電磁場刺激は、細胞膜電位を変化させることで、細胞内DNA合成や細胞増殖を促進させる成長因子の発現が増強することが見だされている。
- 電磁場刺激は、皮膚潰瘍や神経損傷にたいして治癒促進効果がある。
- 磁気刺激により血管新生因子の発現を促し血管拡張作用が持つことと骨内の血管新生因子発現を増強することが報告されている。
- 無侵襲な電磁場刺激のみでも大腿骨頭の圧潰進行を遅らせる効果があることが確認されている。
家兎40羽2グループの比較試験
- ステロイド単独投与群の骨壊死発生率は65%
- ステロイド投与と電磁場刺激群の骨壊死発生率は37.5%。
- 5週間の電磁場刺激を行う。
- 両群の間で骨壊死の範囲に差はなかった。
- 両群とも添加骨形成は認めなった。
- 電磁場刺激が骨壊死の修復を促すような働きは確認されなかった。
電磁場刺激で細胞外に起きる生理作用
- 細胞遊走
- 細胞増殖
- 骨新生
- 血管新生
- 血管拡張
- コラーゲン合成
- 電磁場刺激で細胞内に起きる生理作用
細胞膜Caチャンネル開:骨芽細胞の活性が増加
cAMP上昇:炎症抑制と血管拡張作用が発生
各種成長因子発現増強
- IGF:骨芽細胞・軟骨芽細胞の発芽刺激を起こす。
- TGF-β:細胞増殖、細胞死、細胞分化、免疫調節、細胞運動等多岐に及ぶ。
- BMP4:骨形成誘導活性を示す骨形成因子
- FGF-2:血管新生、創傷治癒、胚発生に関係する成長因子
- Ang-2:血管新生(angiogenesis)を促進する糖タンパク質成長因子。
当院の見解
家兎の動物実験では骨再生は認められないが、人間の臨床では骨新生を認めているという内容になります。
当院での感触でも軟骨の再生は早いのですが、骨再生は遅いと感じています。
骨再生が遅いということは、骨再生がないということではありません。画像上でも骨再生を認めていますので。遅い速度でも骨再生はあるといえます。
圧潰の進んだ事例では、圧潰部位を軟骨が充填するように増殖していますので、大腿骨頭壊死症の改善には、骨再生より軟骨再生が寄与していると考えます。
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