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栄養吸収と骨頭再生及び軟骨再生

栄養吸収と骨頭再生及び軟骨再生

この記事は著者・健康ライフやすらぎ 工藤毅は日本抗加齢医学会会員(ID:812)であり、日本臨床栄養協会 NRサプリメントアドバイザー(認定番号 004-003)、日本産業協会認定産業カウンセラー(第S1101706号)です。

大腿骨頭壊死症での改善の定義

骨頭再生及び軟骨再生ができることが大腿骨頭壊死症の改善の本質です。
大腿骨頭壊死症の骨頭再生と軟骨再生には3つのパターンが有ります。

パターン1. 骨頭骨が完全に再生する。

年令28歳

パターン1. 骨頭骨が完全に再生する。

パターン2. 骨頭変形部位に軟骨が再生充填される。

年令64歳

パターン2. 骨頭変形部位に軟骨が再生充填される。

パターン3. 不完全な骨頭骨再生と軟骨再生充填がともに起きる。

年令43歳

いずれにしても大腿骨頭壊死症の改善とは、骨頭再生と軟骨再生のことです。

骨頭骨。軟骨再生の因子

骨頭骨の再生、軟骨の再生は、細胞遺伝子の複製の蓄積ですので、刺激とエネルギーが必要です。刺激とエネルギーにより骨細胞、軟骨細胞を構成する成分として、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの必要量を壊死骨の周辺まで送り届ければ骨頭骨と軟骨再生は進行すると考えています。そのために、日常の食生活では、食品の種類と量とバランスを保つことが大切になります。

年齢と共に骨再生と軟骨再生の能力は低下するとの考えは、改めて再考する必要が無いことですので、年齢と共に低下するどの能力が骨再生と軟骨再生能力低下につながるか考えたいと思います。
骨再生と軟骨再生に影響を与える因子は以下のようです。

  1. 内分泌
  2. 循環機能
  3. 栄養の吸収

健康ライフやすらぎは、1.内分泌については、磁気療法とサプリメント摂取で対応しています。
2.循環機能についても磁気療法で対応しています。
現在解決を求められている問題は3.栄養の吸収です。

栄養吸収は、口腔、食道、胃、小腸、大腸の消化器官の老化が栄養の吸収に影響を与えます。

最も顕著に影響を与える器官は口腔機能です。歯の健康は全身の健康状態に即座に影響を与えます。食道から大腸までの老化は比較的少ないとされています。
このことから、大腿骨頭壊死症の骨再生と軟骨再生に最も影響を与える消化器官は歯の健康ということになります。

栄養吸収

栄養吸収には、消化器官の分泌する消化酵素の役割が決定的に重要な役割を果たします。

図 消化器官と消化液の役割  消化液の機能 topics_main3aよりコピー

図 消化器官と消化液の役割  消化液の機能 topics_main3aよりコピー

口腔,胃、肝臓、須増、小腸には、炭水化物、脂肪、たんぱく質をブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸に分解して、小腸から吸収できるまで分解する機能が有ります。
大腿骨頭壊死症と消化酵素の関係は、老化と消化酵素の関係に似ています。

グラフ 消化酵素を含む消化液の年令と液量の関係

大腿骨頭壊死症は組織の一時的老化により起きる

大腿骨頭壊死症は、発症原因といわれている原因物質の代表的なものにステロイドとアルコールが有ります。いずれも服用により活性酸素の組織障害による炎症が、細胞の死を早めることになります。細胞新生と細胞死のサイクルを健康時と比べると早い速度で繰り返すことになります。このサイクルは限界があるので、長期間のステロイドとアルコールの摂取はサイクルの限界に接近することになり、つまり年令とは関係なく組織老化が起きやすいということになります。

消化器官にも、ステロイドとアルコールの老化因子としての作用は及ぶわけですから、消化液の分泌は減ると考えられます。
消化液の分泌が減るということは消化酵素が減るということですので、骨頭骨再生と軟骨再生の栄養吸収量が健康な人に比較して少ないと予想できます。
年令要因以外に骨頭骨再生と軟骨再生に個人差が生じる原因は体質ですが、体質の一つは消化液の分泌量の個人差です。大腿骨頭壊死症の方は、健康な方に比較して消化液の分泌が少ないのではないかと推定します。

消化酵素の一つである、たんぱく質分解酵素が医療で関節炎の治療薬に処方されますが、その明確なメカニズムは不明です。たんぱく質分解酵素の服用は、腸管からのアミノ酸吸収を増加させ、骨組織、軟骨組織の主要なたんぱく質であるコラーゲン合成の主原料になるので、やはり骨再生と軟骨再生を促していると考えます。

参考資料 骨の構成成分より引用

さらに関節液の成分である糖タンパクの合成に寄与することも関節炎が改善する理由ではないかと推定します。
このことから、健康ライフやすらぎでは今後、骨再生、軟骨再生促進を促す、消化酵素製剤を栄養療法に取り入れます。

資料 年齢と消化液の分泌

抄録

膵外分泌機能の標準的検査法として1985年に日本消化器病学会が提案した secretin 試験を用いて膵外分泌機能の加齢変化を検討した. Double balloon 付四重管を十二指腸に挿入し, secretin 100単位 (secretin unit) を静注して10分毎に60分間, 十二指腸液を採取した.

(1)液量, (2)最高重炭酸塩濃度または重炭酸塩分泌量, (3)膵酵素 (アミラーゼ, リパーゼ) 分泌量の3因子で膵外分泌機能を評価した. 対象は軽度の上腹部不定愁訴で来院した患者のうち, (1)全身状態が良好で併存疾患を認めず, (2)血液生化学検査, 糞便・尿検査, 上部消化管造影, 膵画像検査所見に異常を認めず, (3)アルコール摂取量や1日25g未満の65名である. 対象を39歳以下群15名, 40~64歳群32名, 65歳以上群18名の3群にわけて比較検討し, 以下の結論を得た.

1) 液量, 重炭酸塩分泌量, 酵素分泌量のいずれについても, 65歳以上群は他の2群よりも有意の低値を示した. すなわち, 高齢者においては膵外分泌機能は低下する.

2) 酵素分泌量が加齢とともに徐々に低下するパターンを示すのに反し, 液量と重炭酸塩分泌量は40歳代をピークとする convex curve を示し, 50歳代後半から比較的急速に低下するパターンを示す. そして, 65歳以上群における機能低下は酵素分泌よりも液量と重炭酸塩分泌量においてより高度となる.

3) 日本消化器病学会の「慢性膵炎臨床診断基準」に該当する程度の膵外分泌機能の低下を65歳以上群18名中10名 (55.6%) に認めた.

4) 65歳以上群と慢性膵炎19名との比較検討も行ったが, 両者における膵外分泌機能の低下を鑑別する特性は発見できなかった. したがって, 高齢者における慢性膵炎の診断は膵外分泌機能検査のみに依存せず, 臨床所見や画像検査所見を含めて総合的に行う必要がある.

引用文献 (33)

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