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大腿骨頭壊死症の自然経過

大腿骨頭壊死症の自然経過

大腿骨頭壊死症の自然経過

大腿骨頭壊死症は、骨の病気です。筋肉組織の病気ではありません。このことはとても大事なことです。マッサージで体を緩めても一時的には痛みが軽くなるようなことがありますが、すぐに痛みが再発するのは、原因が骨にあるからです。

典型的な大腿骨頭壊死症の自然経過は以下のようです。

  1. 大腿骨血管の血管障害発生
  2. 大腿骨頭骨の壊死
  3. 壊死骨の崩壊→痛みの発生
  4. 軟骨剥離→痛みの発生
  5. 壊死骨崩壊の終息
  6. 変形性関節症への移行→痛みの発生
  7. 人工関節装着

大腿骨頭壊死症で問題になるのは3点です。

  1. 血管障害
  2. 痛み
  3. 歩行障害
    この3点が解決すれば、人工関節への移行はないと考えています。

血管障害は大腿骨頭壊死症発症原因そのものです。

現在考えられている発症原因は8点です。

  1. ステロイド
  2. アルコール
  3. 肝障害
  4. 喫煙
  5. 脂肪代謝異常
  6. 栄養障害
  7. 放射線障害
  8. 外傷性障害

大腿骨頭壊死症の痛みは三つの要因が合成されたものです。

  1. 軟骨損傷による機械的刺激による痛み
  2. 崩壊骨溶解に伴う化学的刺激による痛み
  3. 新生血管増殖による血管痛

痛みは壊死骨崩壊を招きます。

壊死骨は二つの要因で崩壊します。

  1. 壊死組織の内包する消化酵素による自己融解
  2. 免疫細胞の貪食による強度低下

上記の要因はいずれも痛みを起こす生理活性物質ですので、痛みが増すほど壊死骨崩壊は進行いたします。壊死骨崩壊はいずれ終了して、変形性関節症に移行します。長い痛みの期間徐々に壊死骨は崩壊して、結局関節内から壊死骨は無くなります。その後に残るのは、変形した骨頭と損傷した軟骨です。

ここまでが大腿骨頭壊死症の自然経過です。その後結局、人工関節の選択を迫られることになります。