
大腿骨頭壊死症の改善率の推移
最近、3件ほど大腿骨頭壊死症の完治について連絡を受けた。いずれも医師の診断結果ですから確実なことです。この機会に、健康ライフやすらぎの改善率を集計しましたのでご報告いたします。
改善の条件
- 当初の痛みレベルから2レベル以上痛みが軽減している。
- 痛み軽減が6か月以上持続している。
- 歩行は、自立歩行を維持している。
- 画像に骨再生か軟骨再生を認める。(画像提供者のみの条件)
- 日常業務を支障なく継続している。
- 調査期間 2011年度、2012年度、2013年度、2014年度、2015年度の4年間
- 来院者総数 91名
- 調査対象者 72名
- 調査対象外 19名 (来院20回未満 自宅療法6か月未満の方達)
内訳
- a)改善 46名
- b) 改善せず 8名
- c) 人工関節置換術に移行 18名
割合
- 改善 64%
- 改善せず 11%
- 人工関節置換術に移行 25%
結果の解析
大腿骨頭壊死症は、骨頭壊死が発生してから即座に痛みが出るわけではなく、壊死が発生してから早くて数か月、遅くて数年の年月を経て痛みが発生する。
骨頭壊死が発生した直後から、壊死骨の劣化は進行しているので、年月の経過は骨頭崩壊の危険性を増します。骨頭崩壊が進んでも改善する方はおられますし。反対に改善しない方もおられます。改善しない方は人工関節置換術を選ばれるケースが多いようです。
大部分の方は、医師の診断で人工関節置換術しかないといわれている状態で来院されますので、改善率64%は評価できる数値だと考えます。
大腿骨頭壊死症は、よくなることのない病気だというのは、一種の思い込みです。結局人工関節置換術を選ばれるにしても、その前にご自身の回復力を信じてみることが、やるべきことをやったという自己肯定感につながります。