私は、従来骨再生のほうが軟骨再生より早いと考えていました。ところが事実は逆でした。骨頭骨の再生は遅々として進まない。股関節軟骨の再生は意外と早い。これが、5年間大腿骨頭壊死症の改善に取り組んできた今の実感です。
年令が20歳以上になると新しい軟骨はできないということが常識のように言われています。ところがそうでもないことが起こります。
今まで蓄積してきた症例の中からの、30代、40代、50代の実例では、大きな骨頭圧潰であっても痛み無く歩けるケースは特に珍しくありません。骨頭の変形した形状を画像で見るだけでは、痛くて歩けないはずだと思いこまれるので、人工関節置換術を推奨されることになります。
ところが、画像をよく見ますと、骨頭と骨盤関節面の間に隙間が空いています。大きく変形した骨頭の上に空間があるわけです。関節内は真空ですから、空間として撮影された場所には軟骨が存在すると考えるのが自然です。
私の治療院では、磁気療法、栄養療法を行います。このうち軟骨発生には磁気が刺激になることを示唆される研究発表を2016年3月15日の研究発表会で知ることができました。公益財団法人 磁気健康科学研究振興財団 研究助成金授与式における記念講演会で知ったことです。
講演内容は、福岡歯科大学の 荒平 高章助教の研究で「人口関節~骨組織創世の為の組織工学に基づく磁気刺激装置の開発」という研究内容です。
内容は、β-TCP(β-リン酸三カルシウム)とコラーゲンを複合化させた材料と幹細胞の組織を力学刺激下や磁場刺激下で培養を行い、早期の組織化を目指した研究行うというものです。
注:福岡歯科大学のHPより講演内容を補足しています。
栄養と幹細胞を培養する環境で、力学刺激や磁気刺激をすれば軟骨や骨組織が発生するのではないかということのようです。力学刺激が何かはわかりませんが、骨、軟骨の成長には圧力も必要ですので、人間の場合は歩くということになります。股関節内は、リン酸カルシウムもコラーゲンも存在しますし、温度と無菌性が保たれた自然の培養装置と考えられます。股関節に磁気照射をすれば、幹細胞から分化した軟骨芽細胞の成長が始まるのではないかと考えることはできます。実際に軟骨ができたとしか考えられない事象から逆算すれば、休眠した軟骨芽細胞に磁気刺激が加わることで、軟骨細胞へと成長したと考えています。
大腿骨頭壊死症の皆様へお伝えしたい事
- 壊死骨の崩壊は自然現象ですが恐れることはありません。
- 大きな骨頭崩壊を起こしても難なく歩けるも事実としてあります。
- 年令だから軟骨再生はないと決めつけるのは事実の一部しか見ていないことになります。
- 年齢に関係なく軟骨再生はありうるのではないか!今はそのように考えています。
- 壊死範囲の大きさと変形の大きさだけで治癒不能と決めつけてはいけません。
- 人工物を関節に装着するのは、入れ歯を入れるのとはわけが違います。もう一度自分の治癒力を信じてみてはいかがでしょうか!
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