坂口憲二、無期限活動休止…国指定難病「特発性大腿骨頭壊死症」で治療専念の記事に思うこと
報道記事に対する見解を投稿する目的
- 報道記事は、手術後後遺症の問題を、大腿骨頭壊死症治療の困難さの問題にすり替えている。
- 大腿骨頭壊死症が、治療困難と断定することは事実誤認です。
- 大腿骨頭壊死症の難治性を強調することで、大腿骨頭壊死症の方の社会的不利益を招く。
- 術後後遺症であっても、手法を選択すれば改善する。
以下投稿本文
報道記事は、手術後後遺症の問題を、大腿骨頭壊死症治療の困難さの問題にすり替えている。
4月1日から、ネットやテレビなどのマスメディアでタレントの坂口 憲二様の報道が頻繁にあり、大腿骨頭壊死症治療の困難さが改めて知られることになった。
しかし、記事の内容をよく見ると、大腿骨頭壊死症の手術はかなり前に終わっています。そうなると現在は壊死組織が坂口様の骨頭に存在しないか、存在しても骨切術という手術の場合は日常活動に支障の出ない位置に移動している可能性が有ります。手術後にも低レベルの痛みはあるという記事になっていることから、術後後遺症が早くから出現していたと考えられます。
引き続いて報道された兵庫県の医師の見解は、大腿骨頭壊死症の再発をうかがわせる内容ですが、専門書によれば再発というのはまれだということですので、再発ではない可能性のほうがはるかに高いことになります。
<以下文献抜粋>
金芳堂刊 特発性大腿骨頭壊死症、88ページ 5自然経過における壊死領域の変動によれば、壊死領域が経過観察期間中に拡大すること、また新たな領域に壊死が発生することは、まれでとされている、Suganoらは。
片側性骨頭壊死症46例の非壊死側骨頭を3.1年追跡したが、MRIで新たに骨壊死が発生した例は1例(2%)のみであったとしている。
記事の本質は、手術の結果が坂口様の期待に添えなかったということになると思います。手術する以上失敗のリスクもあるわけですので、坂口様の場合は、手術はある程度成功したが完全に成功したとは言えない事例ではないでしょうか。
大腿骨頭壊死症の治療の困難さを記事にするのは視聴者の注目をひくことになりましたが、大腿骨頭壊死症であれ変形性関節症であれ、手術のリスクはあるので、大腿骨頭壊死症だから無期限活動休止になったと論ずるのは見当違いです。そうではなくて、手術後の後遺症にお悩みというのが実態ではないでしょうか。
大腿骨頭壊死症が、治療困難と断定することは事実誤認です。
記事の内容は、自然治癒がまるでないと思い込ませる記事ですが、実際には自然治癒や症状の進行停止もあります。
<以下文献抜粋>
金芳堂刊 「特発性大腿骨頭壊死症」の87ページ
圧潰後の予後として、54関節の5年以上の自然経過の解析では、52%に圧潰という骨折が発生してその内54%で圧潰の進行が停止して良好な臨床成績が保たれている。
つまり約28%程度は手術に移行する必要がないことになります。
以上は、自然経過ですが、骨再生の働きは母細胞から骨芽細胞への変化のことで、変化するためには化学的な刺激や物理的な刺激が必要ですので、医療として適切な刺激を与える改善という治療も考える時期だと思います。
改善方法の選択次第で、骨頭が半分とか1/3崩壊しているケースでも、軟骨再生と骨再生で日常の社会生活に支障がない例が実証されています。(健康ライフやすらぎの事例)
坂口様のように、術後後遺症が有ると予想される事例でも、後述するように改善は望めます。
大腿骨頭壊死症の難治性を強調することで、大腿骨頭壊死症の方の社会的不利益を招く。
ことさら、大腿骨頭壊死症を深刻な難病と報道することは、大腿骨頭壊死症でありながら、社会の中で働く人に不利な環境を作ることになります。
実際に仕事の場で起きることは次のようなことです。
- 職場の理解が得られて、軽負荷の職場内配置転換が得られるケース。
- そのような病気だと知れたら、解雇されるケース。
- 顧客に弱みとみられるのを恐れるケース。
- 掛けてほしくもない憐れみをかけられるケース。
報道が、改善しないという医療側の公式見解だけを取材し、改善するという事実に目を向けないのは、誤った認識を社会に広げることになります。
術後後遺症であっても、手法を選択すれば改善する。
以下は骨切術後遺症でも、自宅療法で改善した実例です。
愛媛県在住14歳の中学生
状況
2014年11月に右股関節に骨頭圧潰を伴う大腿骨頭壊死症を発症
2015年5月に骨切術を受ける。その後、松葉づえ生活となる。
2017年8月より改善療法を始める。
2018年4月に松葉づえ生活を終える。
青春の2年3か月を松葉づえ生活で過ごしたが8カ月の改善療法で自立歩行が可能となった。
改善は、癒着不全の可能性がるので、筋トレは指導せず、骨格の磁気刺激と栄養療法で進めた。
●自立歩行の実証動画
以下は記事のまとめ
坂口 憲二さんは、国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死(えし)症」のため、無期限で芸能活動を休止することを発表した。
手術までの経緯
2012年8月に右股関節の痛みに悩まされた。
2014年7月精密検査を受けるため一時休業して入院。
2015年春になって「特発性大腿骨頭壊死症」と判明し手術を受けた。手術の結果
手術後は日常生活に支障がない程度にまで痛みも減少。ナレーションやDHC「プロテインダイエット」のCMで仕事復帰もした。
2017年3月に同CMの契約が終了した後、目立った活動はなくなり、今年1月末に事務所側に活動休止と退社の意思を伝えた。事務所関係者は「ドラマの出演依頼はあったんですが、坂口は受けなかった。体を張った役や演技をできないのが許せなかったようです」と語る。坂口は「自分の力をセーブしながら(仕事を)続けるのも困難だと考え、このたびの結論に至りました」としている。
坂口 憲二さんの治療方針
現在(2018年)は半年に1回ペースで通院し筋トレなどでリハビリ中。今後は治療に専念し「体調を戻してから、自分のできることをやっていきたい」としている。
以下は記事に対する医師の見解
兵庫県芦屋市「松本クリニック」松本浩彦医師の見解
大腿骨頭壊死症についての一般的な解説
特発性大腿骨頭壊死症で無期限活動休止とのこと。簡単にいうと太ももの付け根にあるボール状の骨が死んで潰れてしまう病気です。大腿骨頭壊死症の治療解説
壊死の大きさや位置で軽症の場合は保存療法から始めます。杖の使用や歩行制限などです。しかし保存療法では進行は防止できず、骨頭の圧潰が進めば早急な手術が必要になります。再発の危険性を解説
大腿骨だけでなく他の骨の壊死を合併することもあり、治ったと言っても定期的な検査を受け、再発の不安を抱えることになります。以前、股関節の痛みで休養されたことがあって、今回の無期限活動停止、ということは再発の可能性が高く、治療法も病気の進行具合に左右され予断は許されません。
2014年に手術をした事実に触れず休養という言葉に置き換えている時間はかかっても完治して、また活躍して頂くことを願ってやみません。
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